第28回キャリアコンサルタント実技試験を振り返って

今回は、第28回キャリアコンサルタント実技試験を振り返り、これから受験される方にお届けできればと思います。
養成講座終了後、何も分からない状態で放り出されたような感覚を皆さんお持ちではないでしょうか?
私も、全く分からない状況の中、必死にもがいていた経験があります。
何が良くて悪いのか分かりませんよね。

 今週末、ついに第28回キャリアコンサルタント実技試験の最終日を迎えます。今回のロールプレイセッションでは、私自身も大きな気づきを得ることができました。受験生の皆さんが真剣にクライエント役と向き合い、悩みながらも成長していく姿を見て、改めて「キャリアコンサルタントとは何か」を考える機会になりました。

目次

これから学び、受験する方へ伝えたいこと

 試験に合格するために、技術や型を学ぶことはもちろん重要です。しかし、それ以上に大切なのは「クライエントに愛情と思いやりを持って接すること」ではないでしょうか。
 試験であろうが、練習であろうが、目の前にいるクライエントに真剣に向き合い、心を込めて関わることが、結果的に合格へとつながります。

 そして、もう一つ意識してほしいのは「資格取得後の未来のクライエントの存在」です。
あなたが合格した後、悩みを抱えてあなたを頼ってくる人がいる。その人は、あなたの知識やテクニックだけではなく、「自分を大切に扱ってくれるかどうか」を感じ取ります。今、この学びの過程で「どんなキャリアコンサルタントになりたいか」をしっかり考え、未来のクライエントを想像しながら学ぶことが、合格への近道だと思いますよ。

エピソード:「なかなか話さない部下」

 Bさんは上司として、ある部下Cさんのことが気になっていました。Cさんは真面目で仕事はしっかりこなすものの、あまり会話が弾まず、報告も最低限しかしてこないタイプでした。

最初は、「もっと積極的に報告してほしい」とBさんは思っていましたが、ある日「まずは自分から歩み寄ってみよう」と考え、仕事以外のことにも興味を持ち、

「最近、何か楽しいことあった?」

と何気なく聞いてみることに。
最初は短い返答しかなかったものの、Bさんはそれを否定せず、「それ、どういうこと?」と少しずつ話を引き出しました。すると、Cさんは徐々に心を開き始め、ある日、

「実は、新しい環境になじめるか不安で…」

と本音を話してくれたのです。
Bさんはそこで気づきました。「相手が話してくれないのは、興味がないからではなく、安心できる環境がなかったからなんだ」と。そして、Cさんにとって安心できる関係を築くことこそ、自分の役割なのだと実感しました。

エピソード:「コンビニの店員さんの笑顔」

 ある日、Aさんは仕事帰りにコンビニへ寄りました。
疲れ切っていたため、無意識にぶっきらぼうな態度でレジに向かった。店員さんは丁寧に対応してくれたが、Aさんはほとんど目を合わせず、無表情のまま会計を済ませた。

 次の日も同じコンビニに寄りました。ふと昨日のことを思い出し、「ちゃんと挨拶しよう」と思い、レジで「こんばんは」と笑顔で声をかけると、店員さんの顔がパッと明るくなった。

「昨日も来てくださいましたよね。いつもありがとうございます!」

と、笑顔で答えてくれた。
Aさんは驚いた。「ただの客のひとり」と思っていた自分を店員さんが覚えてくれていたことが嬉しかった。そして、自分が笑顔で接したことで、相手の表情が変わったことに気づいた。

 その日から、Aさんはコンビニに行くたびに、少しでも店員に思いやりを持った接し方を意識するようになった。
そして「人は、自分の気分や感情が無意識に出てしまうことで、相手に良くも悪くも伝わってしまうということ、そして思いやりを持って接すると、それがちゃんと伝わるんだ」と気づいた。

2つのエピソードで伝えたいこと

このエピソードは、キャリアコンサルタントとしての関わりにも通じるものがあります。
クライエントが話してくれないのは、「話したくないから」ではなく、「安心して話せる環境が整っていないから」といえるかもしれません。

あなたはクライエントに対して、どんな関わり方をしていますか?
表面的な関心ではなく、「この人のことをもっと知りたい」という気持ちを持って接することができていますか?

試験に向けた学びの中で、ぜひ「愛情を持ってクライエントに接すること」の大切さを実感していただけたらと思います。それが、合格だけでなく、資格取得後の実践においても必ず活きてくるはずです。

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