キャリコンサルタントの実技試験でやってはいけないこととは?―ポイントも解説―

キャリアコンサルタントの実技試験を目の前に「不安だな」「失敗に終わるかも」という方も多いのではないでしょうか。しかし、どのような失費事例があるのか把握できていない方も多いと思います。そこで、今回はキャリアコンサルタントの実技試験で「やってはいけないこと」「やるべきポイント」について、ご紹介していきます(^^)/

目次

キャリアコンサルタント:実技試験でやってはいけないこと

キャリアコンサルタントの実技試験で、以下のようなことを行なってしまうと失敗に終わってしまうことがあります。

  • クライエントの問題解決を試みる
  • 想像で出来事を膨らませる
  • 狭い視野でアドバイスをする
  • 質問の回答を無視してしまう
 クライエントの問題を確認する

キャリアコンサルタントの実技試験では、クライエント自身の矛盾に気づいてもらうことが大切です。そのため、キャリアコンサルタントは、相談を聞いて解決するのではなく、相談者がどうしたいのかを客観視しながら質問を投げかけ、相談者の見失った感情面に気付いてもらう必要があるのです。

実技試験を行う場合には、クライエントをありのまま受け入れ、問題を確認しながら面談を進め、「クライエントの本当の思いとは?」「環境に惑わされていないだろうか?」を考えていきましょう。

  想像で出来事を膨らませる

クライエントの相談を聞いていると「きっと、この人は〇〇したいんだろうな」と、CC側の想像でストーリーを組み立ててしまうことがあります。しかし、想像で相談内容のオチを決めてしまうと、クライエントは不利益を被ってしまうかもしれません。
また、クライエントが言っていないことを推測で言ってしまうと、相手の気分を害してしまうことがあります。しっかりと相談内容を聞きつつ、クライエントの本当の気持ちを見つけていきましょう。

 狭い視野でアドバイスをする

悩み相談に来るクライエントの多くは、視野が狭くなっています。それに対して、キャリアコンサルタント自身も視野が狭く、大きな偏見などを持っていると、相手に悪影響を及ぼしてしまうこともあります。
ロールプレイ中で考えを広げることは難しいですが、練習を重ねて質問内容を考えていきましょう。
※ CCの経験とCLの経験は全く別物である事を忘れない!

 質問の回答を無視してしまう

キャリアコンサルタントの質問は、クライエントの気持ちの整理ができるキッカケにもなります。しかし、せっかく質問の回答をしてくれたのに、回答を無視した返答をしてしまうと相手の気分を悪くしてしまいます。これは、技法や試験に囚われ相手に興味を持っていないことが原因です。

クライエントに興味を持ち「あなたに興味がありますよ」という姿勢で、安心安全の場を提供しながら、クライエントが語った内容をもとに返答をしていきましょう。

キャリアコンサルタント:実技試験でやるべきこと

キャリアコンサルタントの実技試験は、イメージがしにくいことから「練習しても上手くいかない…」と、気持ちが沈んでしまうことがあります。
しかし、2つのルールを守っていくことで、キャリアコンサルタントの実技試験の自信を取り戻すことができます。

✎ 長期的な視点で寄り添う

実技試験で失敗してしまう方は、短期的に考えて視野が狭くなっていることがあります。また「これに誘導したい」という思いに縛られてしまい、自分の考えにゴールさせようと質問を繰り返してしまうこともあるのです。
そのため、さまざまな角度から質問を投げかけ、自己理解、仕事理解を深め、長期的な視点でクライエントの本当の想いに気づかせてあげましょう。

✎ 話の半数以上が質問になってしまう

キャリアコンサルタントは、クライエントが一番話したい事を語ってもらうことで、内省を促し、本当の気持ちを引き出していく事が大切です。しかし、15分の半分以上の会話がキャリコン側の質問ばかりになってしまうと、クライエントも疲れてしまいます。

また、質問の質が薄れてしまうことから、実技試験が失敗に終わってしまうこともあるのです。特に、キャリコン側の自己概念で誘導してしまう質問は避けたい事態です。

「質問しなければ」「間が怖い」と矢印がクライエントではなく自分に向いてしまっていると、相談者も話したくないですよね(^_^;)
相談者中心療法を軸に興味を持って寄り添うことを心がけていきましょう。

うまく会話を展開できるポイントとは?

キャリアコンサルタントの実技試験では、クライエントの会話を展開して本音を聞き出していくことが大切です。しかし「どんな風にしたらいいのか分からない」と、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
ここからは、キャリアコンサルタントの実技試験に必要な「会話展開のポイント」をご紹介していきます。

point✎ クライエントの関係を築く

うまくクライエントと会話を展開していくためには、関係の構築(リレーション)が必要になります。
「実技試験なのに、必要なの?」と感じる方もいますが、受容・共感・一致を軸に技法を取り入れながら、クライエントのありたい姿を否定することなく、唯一の理解者になる事を心掛けましょう。
また、クライエントとキャリアコンサルタントは同等な立場です。上でも下でもありません。「解決してあげよう」という思いは上から目線です。解決策は相談者の中にあり、相談者自身が解決出来るよう自律的な支援をしていきましょう。

point✎ じっくりと考えてアドバイスをする

キャリアコンサルタントには知識がありますが、現状やお金の面、自分の性格などを知っているのはクライエント自身です。そのため、しっかりとクライエント視点で「何を考えているのか」「どんなことができるのか」を考えていきましょう。
短い時間の実技試験ですが、相手の話し方によって性格などを分析していくことで「本当に感じて欲しい思い」を見つけることが不可欠です。クライエントの人生を含めた専門性のあるサポートをしっかり身にけていきましょう

まとめ

キャリアコンサルタントの実技試験では、知識面も必要になります。
しかし、クライエントが自分の思いに気づくように質問を繰り返しながら寄り添うことが欠かせません。
自分自身の試験というゴールに誘導する質問ではなく、クライエントに寄り添った分析を行なっていきましょう。

また、養成講座終了後、いろんな外部セミナーに参加する事はおすすめしません。教える先生により「人に焦点を充てなさい」「事柄に焦点を充てなさい」と様々です。混乱するだけです。ご自分に合ったセミナーや先生を見つけ、ご自分が何のためにキャリアコンサルタントの資格取得を目指し始めたのか、初心を忘れずご自分らしく頑張って下さいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次