今回のコラムは、子育てと仕事を両立するための4つのポイントと役立つ支援策などについてご紹介していきたいと思います。
かつては夫が働き、妻が家庭を守る役割というのが一般的な日本の社会でした。しかし、男女雇用機会均等法が施され共働きが当たり前になってきた現代においても、いまだ固定的な役割分担が多く残り、仕事と子育てを両立する女性にはまだまだ負担が多いのではないでしょうか。そんな頑張っているママさんに少しでもお役に立てればと思います。
子供の成長を長期的に考える
この時期がいつまでも続くわけではない
子育てと仕事を両立する事はそう簡単ではありませんよね。
子供が体調を崩したり、思うように仕事が出来なかったり、夫の協力が得られなかったり。
「えっ、また熱出したの?」
「まだ仕事があるのにどうしよう」
「会社や周りに迷惑じゃないかな」
「火事、育児、仕事で休む暇がない」
こんな風に感じてしまっているママさんは多いのではないでしょうか?
私も悩んでいました(^_^;)
子供が小1の時、学校から子供が38℃の熱があるからと連絡をいただき保健室に迎えに行くと「お母さんごめんね、仕事があるのにごめんね」
子供にまで気を使わせてしまっていたんだと気づいた私は
「私はなんてダメな母親なんだろう」
「子供とちゃんと向き合わなきゃ」
ずっと自分を戒めながら毎日頑張る事で乗り切ってました(^_^;)
子供が中1になったある時、
「仕事を頑張っているお母さんが自慢だったよ」
そう言ってくれました。寂しい思いをさせてしまったけれど、親の背中を見ていたんだなと嬉しかったです( ;∀;)
子供の性格や環境にもよりますが、思春期や反抗期の入り口に差し掛かる「小学校高学年」になると、友達との約束や遊びを優先するようになるため、徐々に手が掛からなくなってきます。
そして子供はどんな時でもママの背中を見ています。
子供の成長を5年、10年と長期的に考え、目の前の困難な状況に区切りがつく時期があるという事を忘れないでくださいね。
家事を完璧にこなそうと思わない
疲れるのは当たり前
毎日休む間もなく仕事と育児、そして家事。
限界を感じながら頑張っているママさんも多いでしょう。
因みに私は「冷凍食品なんて」とずっと思っていました。完璧に掃除して、”料理も家庭の味を食べさせたい” 良いお母さん、良い妻でいたいと思っていました。
これは疲れて当たり前ですよね(^_^;)
相当ストレスが溜まってしまいます。
当然笑顔もなくなり、ママはイライラ。家族の為になってません!
疲れた時などはお総菜を買って食卓に並べてみてください。子供は意外と喜んだりするものです。
いつもと違う食卓の雰囲気で楽しいかもしれませんよ。
完璧にこなそうとすればストレスも溜まります。
無理のないよう適度に手抜きをしながら家事と育児のバランスを整えましょう。
働き方や地域のサポートについて
家族で家事の分担
女性の働き方に関する意識や環境が変化し、今日では”イクメン”と呼ばれるパパも増えてきています。
無理なく仕事と育児を両立するためには、夫婦の助け合いが不可欠です。
洗濯、お風呂掃除、ゴミ出し、食事の用意、子供の塾の送り迎えなど家事の役割分担を決め、頼れる部分は家族に頼りワークライフバランスを保ちましょう。
育児・介護休業法などの制度を活用
令和4年10月から育児・介護休業法改正により、「出生時育児休業」が新設されました。
産後休暇……子供の誕生から8週間以内に最大4週間の休みを分割して2回まで取得
育児休業……子供が1歳までに分割して2回の休み取得
※ 1歳以降になって延長した場合も休業開始日を決められ、特別な事情がある場合は再取得も可能
産後休暇とは別に、女性は最大3回 男性は最大4回までの休暇が取得できるようになりました。
この改正により、男性が積極的に育児に参加出来る事、企業が労働者に産休取得の働きかけを義務付けることが目的となって
いるため、柔軟な働き方や休み方が出来る様になっています。
制度をうまく活用する事で仕事と育児のバランスを整えましょう。
厚生労働省より リーフレット「育児・介護休業法改正ポイントのご案内」
周囲の人や地域の子育て支援を頼ってみる
市町村などで子育ての援助を受けたい人と援助を行いたい人をつなぐ「ファミリー・サポート・センター
事業」を実施しています。ファミリー・サポート・センターは、地域において子育ての援助を受けたい人
と援助を行いたい人が会員となり、その会員同士を結びつけ、子育て支援の活動をする会員組織です。
- 仕事で保育所等へのお迎えができない。
- 通院や用事がある時、子どもを預かってほしい。
一時的に困ったときなど活用してみるのもいいかもしれません。預けるだけではなく、活動を通じて新たな交流が生まれ、地域における人間関係を構築していく事もできます。
一度確認してみてください。
厚生労働省より https://www.mhlw.go.jp/content/001050431.pdf
職場の選び方や働き方
仕事と育児を両立させるために、職場選びも大切ですよね。ご家庭で何を優先するかにもよりますが、両立できそうな勤務形態に転換したりするのも一つの方法です。
女性の多い職場
女性が多い職場環境であれば、急な子供の病気、妊娠中の体調不良など理解してもらいやすいでしょう。女性が多いと子育て支援制度や働く環境も整っている事も多いようです。
在宅勤務制度を活用
厚生労働省では、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)実現に向け、労働時間等設定改善法に基づく「労働時間等見直しガイドライン」や「在宅勤務ガイドライン」を策定し、その普及啓発に取り組んでいます。多様な働き方の選択肢として在宅勤務(リモートワーク・テレワーク)も一つの働き方として推奨しています。
リモートワーク・テレワークと聞いてメージする職種としてイラストレーター、プログラミング、webデザイナーなどがありますが、定型的な仕事から施行を伴う創造的な仕事まで、幅広く対応可能となってきました。
- 資料・情報の収集
- マーケティング
- 経理・会計事務
- 顧客など社外との連絡・打ち合わせ(ZoomやGoogleMeetなど)
- データ入力・処理加工
- 文字お越し
- インスタやYouTubeなどの修正
在宅勤務制度は会社の規定によりますので、まずは規則、どんな前例があるかなど確認してみてください。
近年、副業・兼業やパラレルワーク、フリーランスなど1つの会社に所属する以外の働き方が増え、「業務委託」にも注目が集まっています。通勤がない事で時間に余裕も生まれ、子供の急な病気や送り迎えにも対応しやすいメリットはあります。一度検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
私もキャリアウーマンの自分とママでいる自分、それぞれに悩みを抱えていました。
どれも「完璧にやらなければ」と思えば思うほど自分の時間が取れなくなり、子供の寝顔を見ながら
「強く言い過ぎたかな」
「いつも一緒にいられなくてごめんね」
と仕事に家事にと頑張れば頑張るほど心に余裕がなくなり、ダメな母親だなぁと自分を責めていました。
仕事と子育ての両立に一番必要なのは心の余裕です。
家族で家事の分担をしながら負担を減らす、地域のサポート支援などを利用する、たまには総菜などで手抜きをするなど、仕事と家庭のバランスを保ちながら心に余裕を作るよう心がけてみてください。家族みんなが笑顔でいられるように。
最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)/